鬼頭郁子のダイアリー

「ルイ15世の寵妃 ポンパドール夫人」のレッスンが終わりました。

「フランス食卓芸術を楽しく学ぶ講座」の「ルイ15世の寵妃 ポンパドール夫人」のレッスンが終わりました。

既婚者が王の寵愛を受け、かかる費用は国から支出として認められ、重要な廷臣として政治にも参画も可能と言う「公妾」としての制度は日本人には理解しがたい物がありますが。。。

ルイ15世のために、自らセーブル磁器のプロモーションをして、その利益で、内外に向けての「おもてなし晩餐会」を開催していたことは、興味深いものです。

また、その頃の生活スタイルや工芸品などを紐解きながら、ポンパドール夫人のレシピ本からのお料理を、ロココな花と食卓でお楽しみ頂きました。

プレゼンテーションプレートにはこちらの浅い緑みのブルーを選びました。「ブルー・ポルスレーヌ」と言われるこの色は、磁器が中国 景徳鎮からの輸入であったため、その情景を込めて珍重したブルーだそうです。
1756年セーブル王立製作所で、磁器作りに成功した時は、どんなに嬉しかった事でしょう。
こちらはセーブルではありませんが、金彩の美しいロココ調の磁器です。

テーブルコーディネートはポンパドゥール夫人の好きな、ピンクとブルーでコーディネート。

カトラリーが逆さに置いてあるのは、「貴方にナイフを向ける事は決してありません」沢山の外交でのおもてなしに、敵意が無いと言うポンパドゥール夫人の心の証だったとか。。

ランチメニュー
mousse de colin sur crèmes de courgettes allumées, basilic
白身魚とズッキーニ、バジルのムース

saint jacues aux petits oignons caramelises,fondue de poireaux
帆立と小玉ねぎのソテー、ポワローのキャラメリゼソース

lentilles van loo a lorientale
レンズ豆のサラダオリエンタル

laper alexandrine a la moutarde
マスタード風味の鶏のガランティーヌ アレクサンドラン

blanc-manger aux petales de roses des jardins de Choisy
ショワジーの庭園 バラのブラマンジェ

レシピ本を完全再現して頂きましたお料理は、二階堂多香子先生にお作り頂きました。

二階堂先生、ご参加の皆様、ありがとうございました。

マイセンのイベントにて

磁器ブランド マイセンさんとのイベントにて【ヨーロッパ磁器の歴史とマイセンについて】のお話しをさせて頂きました。

テーブルコーディネーターとしてまだ、キャリアが浅い頃、マイセンさんから百貨店の「マイセン展」のセミナーのご依頼を頂き、皆様の前でマイセンを語るには、余りにも自信が無さ過ぎて、弾丸で、ドイツのマイセンの工房まで見学に伺った事を懐かしく思い出します。

また学び返すと、ヨーロッパで初めて磁器作りに成功したマイセンの最高峰たる所以が理解出来ます。

マイセン日本代理店の山内社長からのご挨拶の後、ドイツバロックの最高傑作と言われているスワンサーヴィングセットを使ってランチをしました。
アウグスト強王の宮廷から続く歴史的なサーヴィングセットは、葦を抜けて泳ぐ二羽の白鳥のレリーフ。

マイセンで頂くドイツハーブ料理で優雅なひと時でした。

国とかブランドとか関係なく、職人さんが作る生活の為の芸術品や伝統をもっと皆様に知って頂きたいですね。

今月のお花のレッスンは、好きなお花をお選ぶ頂き、好きなアンティークのガラス花器にお花をいけて頂くレッスンでしたので、教室にはお花がいっぱい。

この日は、マイセン磁器にもお花いけました。

シンプルなフォルムに蝶々が可愛い。
雨降りに、蝶々が雨宿りのイメージでアレンジしました。

ペリエ ジュエ✕アビランド シャンパーニュディナー会が開催されました

ペルノ・リカール様『ペリエ ジュエ✕アビランド シャンパーニュディナー会』がドミニクブシェ トーキョーにて開催されました。

アビランドの食器を持ち込み、ドレスコードの白に合わせてお花は白を基調にコーディネートしました。

お客様のお迎えは、まずカーヴでペリエジュエ ブランドブラン。

ドミニク ブシェご夫妻も、ご挨拶下さり、華やかにディナーがスタートしました。

アミューズの後は、「帆立貝と葡萄のカルパッチョ」にペリエジュエ グランブリュットを贅沢にもマグナムボトルとの飲み比べをしました。

マグナムは瓶が大きい分、熟成がゆっくり進むから、よりまろやかでした。

アミューズとスターターのお皿はアビランド インフィニ。

ペリエ ジュエのブランドアンバサダー マティスさまの説明を聴きながら「オマールブルーのロティ アーティチョーク ソース・ヴァン・ジョーヌ」にペリエジュエ ベルエポック2013。
輝くような繊細なシャンパーニュと洗練されたお料理。

お皿は職人技が光るフユイドール・プラチナです。

6種類のシャンパーニュ飲み比べもまだ続きます。

メインの「和牛フィレ肉のロティ」
シャンパーニュは、ペリエジュエベルエポックロゼ2013です。

1842年創立アビランド新作の「スタニラス」はアール・ヌーヴォーヌーヴォーが花開いた都市、ナンシーのスタニラス広場にある美しいアカンサスと芍薬の装飾をオマージュしています。

そして、1811年創立、フランス王室御用達だったペリエジュエの優美なボトルは、エミール・ガレによって描かれています。

まさに「bellepoque 美しき良き時代」のフランス芸術を彷彿するディナー会でした。

このイベントは、今年の最初にお話を頂き、食器は、ドミニクブシェトーキョーさまとの最初の打ち合わせで、ご覧頂き、イベントの1週間前には全部持ち込み準備して頂きました。
そして、お花は芍薬の開花のタイミングもあり、何回かに分けて花市場へ。

ペリエジュエさまも何度もお料理とのペアリングを打ち合わせされていらっしゃいました。

イベントの仕事は準備も大変ですが、心躍る瞬間です。

最後は、アプリコットのムースとペリエジュエ ベルエポックブランドブランロゼ。
食器はスタニラス ゴールドです。
奥深いロゼの魅力 再発見でした。

最後は、ゲストの皆様には、お土産に花束をプレゼント。

ドミニク ブシェトーキョーさま、ペルノリカールさまに心より御礼申し上げます。

また、アビランドの次のコラボ企画も計画中です。

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