鬼頭郁子のダイアリー
ポンパドゥール夫人に倣うサロン・シャンパーニュ会を開催
「ポンパドゥール夫人に倣うサロン・シャンパーニュ会」を開催しました。
ポンパドゥール夫人はルイ15世の目に留まるよう「ブルーの馬車にはピンクのドレス」、「ピンクの馬車にはブルーのドレス」で、狩りに行く王の前を目立つように横切ったと言われています。
そんな逸話から、テーブルはブルーとピンクでコーディネート。金彩を贅沢に使った薄いブルーの磁器を合わせました。

色が鮮やかに対照をなすようにした演出は、当時、フランス宮廷で色彩の美的効果の一つとして流行しました。
カトラリーが逆さなのは「私は貴方に敵意は有りません。決して刃を向ける事はありません」と言う意味だったそうです。

当時のポンパドゥール夫人のおもてなしレシピをオマージュしたミキティ先生のテリーヌとシャンパーニュのマリアージュをサロンスタイルでお楽しみいただきました。

◆ ポンパドゥールピンクのテリーヌ(冷製)ジュレ添え

◆ パテ・ド・ウフ ソース・カルボナーラ(温製)

◆ レモンとタイムのレアチーズ・テリーヌ(冷製)焼きメレンゲを敷いて
シャンパーニュは、ポンパドゥール夫人が「女性が最後まで飲んでも美しいのはシャンパーニュだけ」と語ったという名言にちなみ、モエ・エ・シャンドン、ルイ・ロデレール、ゴッセなど。

ただ、当時のシャンパーニュは、現代とは異なり、非常に甘口で、食後酒として楽しむことが多く、宴会の締めくくりにふさわしい豪華な飲み物とされていました。
写真は今年2月に訪れたポンパドゥール夫人が過ごしたシャン=シュル=マルヌ城のダイニングルーム。


ルイ15世の寵愛を受け「公妾」としてのポンパドゥール夫人はヴェルサイユ宮殿のみならず、夏の避暑のお城でも、国内外の賓客をもてなす宴を催しておりました。
実際に宴会を催したのはベルビュー城などですが、今はほとんど取り壊されていて、ポンパドュール夫人の暮らしを感じれるのはここだけとなってしまいました。

シャンパーニュグラスを片手に、当時の食卓の歴史や文化への理解を深めるのは楽しい時間でした。
好評につき、この「ポンパドゥール夫人に倣うサロン・シャンパーニュ会」は、10月に成城ローズルームさんでも、メニューを変えて、開催させて頂きます。
10月7日(火)
10月8日(水)
11時30分より
ぜひ、お待ちしてます。
『花と器のハーモニー2025』山手234番館の装飾を担当
横浜山手西洋館にて開催された『花と器のハーモニー2025』において、10日間にわたり山手234番館の装飾を担当させていただきました。

お題は『長寿』
人生100年と言われる、若々しく輝く、傘寿の祝いの食卓を作りました。
こちらは、アビランドの『ダムーズ』と九谷焼を合わせてコーディネート。

認定校の先生方、ディプロマ卒業生の皆様も作品展示下さり、昨日の搬入日は文化祭の前日を思い出すような賑やかさでした。

和食器と洋食器の調和〜をテーマに、九谷焼とフランス・リモージュ磁器〈アビランド〉を用い、それぞれの特徴を生かした組み合わせのポイントをご紹介いたしました。
金沢からは、鏑木商舗の八代目がお越し下さいました。九谷焼の歴史秘話が大変興味深かったです。

金沢でテーブルや食文化で活躍中の早川由紀先生による、九谷焼を用いた初夏のテーブルも飾られ、そこには、アビランドのボヘミアン・エレガントな『ロマネ』を添えさせて頂きました。
ご参加の皆様が、日本とフランス、それぞれの伝統色や文様の相性について熱心に耳を傾けて下さいました。
また、輪島塗とも組み合わせ、漆器の扱い方や、焼失してしまった「塗師の家」のお話を通じて、改めて文化の尊さを感じるひとときとなりました。
なお、参加費はすべて、能登半島の復興支援に寄付させていただきました。
ご参加くださいました皆様に、心より御礼申し上げます。

この機会をいただきました山手234番館の館長様をはじめ、関係者の皆さまに、心から感謝申し上げます。
ホテルRitz Parisの皆様が汐留にお越し下さいました
パリのホテル Ritz Parisリッツの総支配人Laurent Herschbach さんとリッツの皆様が、東京でのイベントで来日されたのを機会に汐留までお越し下さいました。

コンラッド東京でお茶をしました。
数日前にリッツ・パリのInstagramで、私が滞在したお部屋がちょうど紹介されていたので、嬉しくてリールでシェアさせて頂きました。
チェックインした時は少し体調を崩していたのですが、あのお部屋はとても居心地がよく、ぐっすり休んで回復できましたとお伝えすると、
「あのピンクの部屋は窓が7つもあり、いい“気”が流れているんですよ。泊まった方の多くがよく眠れるとおっしゃいます」とのこと。


リッツの中庭にはいい“気”が流れていると言われるそうで、フランスでも日本でもいい気が流れる場所 は大切ですね。
@ritzparis
https://www.ritzparis.com/
昨年のホテル リッツ・パリにて

大好きなホテルです。
その後、リッツの皆様は浜離宮恩賜庭園へ。
徳川将軍家の別邸だったこの庭園は、東京のパワースポットとしても知られ、「龍脈」が通る場所とも言われています。

「お伝え橋まで来ました!」とLINEをいただいたので、教室のテラスから写真を撮ってお送りしました。記念の1枚になったでしょうか?
この日は素晴らしいお天気でした。
また、今月で【パーティープロデュース 基礎コース】レッスンが終わりました。最後のテーマは「Joie de vivre(生きる喜び)」

グリーンを主役にした装花と、ケータリングやデリカを活かして、フィンガーフードに組み立てたり、バスケットなどに盛り変えてのスタイリングで、ナチュラルなブッフェパーティーを生徒様で作りました。
パーティープロデュースは、企画に合わせて、空間・食・装花すべてを“物語”のように組み立てていくワクワクする創造のプロセス。
「難しい」「これでいいのかなぁ?」などの声から、次第に「楽しい」「出来た!」と言う言葉に変わりました。

今回は、オーガニックのテルモンシャンパーニュを選びました。パリで選んだチーズ飾り演出も好評でした。
次回より、実践を重ねるアドバンスコース(全2回)がスタート。趣味をカタチに、感性を仕事にしたい方におすすめです。
パーティーを実際に企画、レストランやホテルを下見し、予算や進行を考え準備。リアルにゲストを迎えるパーティーをプロデュースします。
※遠方の方へ向けて、東京・汐留にて、基礎コース(月1回 全5回)を2日間で学べる集中講座が6月14日(土)15日(日)に開講します。
あなたの「好き」や「センス」が未来をひらく鍵に。
詳しくはプロフィールまたは公式HPをご覧ください。
https://musee.co.jp/