鬼頭郁子のダイアリー
オリジナル漆器 お披露目会
銀座の私のセレクトショップで、オリジナル漆器のお披露目会をしました。
黒とシルバーのリバーシブルで、和の器にも、フランスの器にも良く似合います。

1日目は中村奈津子先生に、秋の収穫を祝う、お料理のミニレッスンをしていただきました。お野菜たっぷりの柿ナマス、鴨ロース、栗茶巾など、和のテーブルコーディネートにぴったりのお料理でした。
どれも美味しく、流石です。
なますもサラダ感覚でいっぱいいただけます。お越しくださいました皆様も大喜びです。
素敵な奈津子先生、ありがとうございました。


お披露目の2日目はパリから、アビランド のPRマネージャーがいらっしゃいました。
パリのアビランド ブティックにここ最近、日本人が雑誌「ヴァンサンカン」さんで、私がテーブルコーディネートしたこのページの切り抜きを持って来ているそうです。「ブラジル」と言う食器です。

反響があって、テーブルコーディネーターとしては嬉しいです。
そしてまた漆器の話に戻りますが、オリジナル折敷は、漆を塗っているにもかかわらず、価格が安い訳をお話ししましょう。
使用しているのはもちろんプラスティックなどではありません。
実は板はリサイクル。お椀やお重箱などの木地を作る時には、ものすごい量の木の粉が出ます。

良質な木材の粉を固めて作っていますので手頃なお値段なのです。
漆器は、汚れたら洗剤で洗っても大丈夫。(スポンジの硬い方でなく柔らかい方を使ってね)
洗ったら、乾いたふきんで拭いて下さい。けっこう丈夫なんです。
1枚敷くだけで、食卓が華やぎますよー。
さて、先週の金沢の続きですが、研修2日目は、懐石の名店 「つる幸」さんへ。
このランチ会は、雑誌企画なので、研修旅行とは別にご参加頂けるので、東京はもちろん、奈良、富山、新潟などから多数ご参加頂きました。
店主 河田康雄さんの、季節と郷土の食材にこだわったお料理、素晴らしかったです。
特に八寸の「毛蟹茶碗蒸し 蟹味噌シャーベット」「トリュフさつま揚」お造りの「甘海老ラー油」「能登牛赤出汁」香物の「リンゴ」にビックリ!不思議な感じもしましたが、新しい味の発見に驚きの連続でした。楽しませて頂きました。


この様子は、雑誌「美・プレミアム」12月発売号でご紹介します。
楽しかった金沢研修!ご参加下さいました皆様、本当にありがとうございました。
また、金沢に行きたいです。
そして、先日、美容院で雑誌をペラペラってめくってたら「銀座 三原小路」の文字が。。。。
コンスタンチン ショップの看板が写っていました。
「STORY」こんなところで撮影していたのかぁ。。。。
ちょっと嬉しく思いました。


楽しかった金沢研修旅行!
9月19日から2泊3日で、「加賀の伝統工芸と優美なおもてなしを極める研修旅行」をいたしました。
いしかわ観光特使でもある由紀ちゃんのおかげで、素晴らしい充実の日々となりました。
スタートは、金沢の人でもうらやむほどの予約が取れない「小松 弥助」さんのカウンター貸切!

全国の憧れ「伝説の寿司職人」84歳の弥助さんのお寿司です。贅沢。。。。
小さいころから弥助さんのお寿司で育ったという由紀ちゃんのおかげです。
吟味された材料と丁寧な仕事。
「オッチャンはなぁ・・・」って由紀ちゃんに話しかける弥助さんでした。
すごいお寿司屋さんなのに、山本長佐さんの高価な器で提供されるのに、緊張もせず居心地が良いのは、物事を極めた人の余裕が、そうさせてくれるのでしょうか・・・

(テーブルコーディネートの生徒さんのために補足)
山本長佐氏は宮内庁より依頼を受け天皇・皇后両陛下御紋入器を制作。
即位の礼に使用の全和食器の菊花を制作された九谷焼の作家です。
お湯呑は、大樋窯さんでした。


こんなネギトロ巻食べたことがない!すべてがあまりの美味しさに悶絶!
また行きたいお店NO1です。
ランチの後は、兼六園と成巽閣へ。
秋晴れの気持ちのよいお天気でした。

そして大樋さんへ。京都の裏千家の始祖・四世仙叟宗室居士と金沢に同道し、加賀のお茶文化の基礎を築いた長左衛門さんの窯元です。
大樋年雄さんの奥様が、350年の歴史を美術館で説明してくださり、その後お茶室へ。

お菓子の器も全て、素敵でした。

美味しいお茶をいただき、器一つ一つを眺めました。
手に取ると、その良さが、自然の温もりが伝わってきます。
「じつに、いいですなぁ・・・・」この前伺った時の10代目大樋長左衛門さんの真似をしてみました!

つぎは、九谷焼のお勉強。
武家屋敷の鏑木商舗さんに伺いました。風情ある和風建築のお店です。
http://kaburaki.jp/
1822年創業の8代目が九谷焼の説明をしてくださいました。

九谷焼は、呉須で線描きし、「五彩」とよばれる、赤・黄・緑・紫・紺青の5色での絵の具を塗る彩法で、絵柄は山水、花鳥、など絵画的な上絵付けがされています。
作られる地域が広く、若杉窯、吉田屋窯、宮本屋窯、小野窯、松山窯などがあり、作風はいろいろあるそうです。
歴史的な九谷焼を見せていただいた後は、お買い物タイム。
どれも素敵なのですが、私は三井為吉さんの作風が好きで、今回は急須とお湯呑の茶器揃えを購入しようとしたら5客でしたので、「お湯呑は6客欲しいなぁー」っと言ったら、8代目が「じゃあ、新たに作ってもらうからちょっと待って!」って。
オーダーして、作っていただくことになりました。出来上がりを待つ喜びも楽しいですね。

http://kaburaki.jp/store/archives/5929
その後、加賀野菜鍋をいただきました。

金時草、太きゅうり、加賀レンコンのお団子、すだれ麩などとても美味しかったです。

そのあと、鏑木さんと一緒に西の茶屋街へ。
芸妓さんに目の前で踊っていただきました。
艶っぽくて、しっとりとしていて、お着物も綺麗。。。。
地方(三味線と歌)さんもお上手でした。

翌日の20日から「金沢踊り」という事でした。
お座敷での遊びも教えていただきました。初めての学びっていろいろあるんですね。。。

金沢の九谷焼の老舗の鏑木さんがいらしたので、楽しく遊べました。
ありがとうございました!

金沢の長く濃い1日目は終わり、2日目は「つる幸」さん「かよう亭」さん、そして山中漆器と続きます。
続きはまた来週・・・・
すっかり秋になりました。肌寒い夜もありますので、皆様、風邪をひかないようにお過ごしください。
「美・プレミアム」秋号発売!

あっという間に秋になってしまいましたね。
創刊号から原稿書きをさせていただいている、「美・プレミアム」10号 (株式会社 フォーシーズンズプレス)が発売になりました。
今回は、ベルギー&オランダのクリスマスのページと、上五島のキリスト教会群と佐世保の三川内焼きと波佐見焼きのページと、パンを使ったお料理のページを担当しました。


創刊号の時は、「強羅花壇の女将に学ぶおもてなしの極意」というインタヴューで、女将の興味深いお話を伺い、その感動をさらさらっと文章にすることが出来たのですが、数を重ねる度に、文章を書くことの難しさを知りました。
今回は始めての海外プレスツアーでの記事でしたので、わからないことだらけ。。。。
ずいぶんご迷惑&ご指導いただきましたー!
「美・プレミアム」は第12回フランス・ルポルタージュ大賞を受賞している美しい雑誌。
「美しき贅を極める四季ライフスタイルマガジン」本物が持つ美の神髄を、徹底した取材と美しいビジュアルでお届けしているコンセプトの雑誌です。是非書店でお手にとってご覧下さい。
先週は、汐留教室はテーブルコーディネートの体験レッスン。
新しい方との出会いがあり、楽しいレッスンでした。
そして、郡山レッスン。開成紅茶館の加藤さんの子猫のダージリンと 遊んで癒されました。加藤さんのカニときのこのキッシュも美味しかったです。
ちゃんとお花のレッスンもしていますよ!


来月は久しぶりに郡山でテーブルコーディネートレッスンなのですが、あっという間に20名以上の方がお申し込んでくださっとか・・・・
ありがとうございました。
定員を、ランチを作ってくださる加藤さんの体力ぎりぎりの30名まで増やすことになりました。(笑)
お申し込み下さいました皆様にお会いするのを心から楽しみにしております。
そして、14日は銀座で人気のお料理教室「田中玲子クッキングスクール」さんでテーブルコーディネートセミナーでした。
連休の真ん中だというのに、2回で50名近い方にお越しいただきました。

美人なのに、さっぱり男前な中村奈津子先生です。
カジュアルなテーブルコーディネートとワンランク上のテーブルコーディネートを実践させていただきました。
バスケットにアイビーとベビー洋ナシを飾ったので「ここにパンとかがあればよいのですが・・・」と何げなくおしゃべりしたら、奈津子先生がすぐにパンを購入して来てくださいました。
フットワークの軽い、実行力のある先生です。

素敵な機会をいただき、ありがとうございました。
「田中玲子クッキングスクール」http://tanakacook.com/
コンスタンチン ショップはこの秋、ちょっとお姫様モードです。
皆様のお越しをお待ちしてます。
