8月16日発売号の季刊誌「ベストフラワーアレンジメント」で『フランス流 花とテーブルコーディネート』の連載が始まりました。
フランス流 花とテーブル
今月号の撮影は、6月のフランス。バルビゾンのHotellerie du Bas Breau(オテレリ・デュ・バ・ブレオ)というホテルでした。
天皇陛下もランチに訪れたことがあるという由諸正しき老舗ホテルです。
昔王族の狩りの時の別荘だけあって、鹿や猪やキジなとの剥製の壁掛けが飾ってありました。
お花を生けるのも大変だけど、カメラマンさんも大変です。
暖炉に薪を入れてちょうどよく火を燃やすのが、一番時間がかかりました。
気持ちの良いのどかないいお天気です!
鳥のさえずりが聞こえるガーデンで、皆様とランチをいただきました。
お部屋のイメージに合わせて、急いで花をアレンジしていきます。
撮影ってあわただしいです。
そして出来上がったのがこの5ページです。
その後、画家アルフレッド・シスレーが晩年の
10年間を過ごした村モレ・シュル・ロワンに移動しました。
モレ・シュル・ロワン(Moret Sur Loing)はセーヌ川の支流である、ロワン川のほとりの穏やかな街。
シスレーは、数多くの作品を残しています。
教会ノートル・ダム・ド・モレ(Notre Dame de Moret)
12世紀から15世紀にかけて造られました。
そのためロマネスク様式とゴシック様式の混じった教会となっています。
シスレーはこの教会を12回も描きました。
教会の前には、シスレーの描いた作品と同じ場所に彼の作品がパネルで展示されています。
フランソワ1世の家(Maison de Francois I)の回廊
大麦糖博物館
モレの修道女たちが1638年から ここでシュックルドルジュという大麦の煮汁に砂糖を混ぜ煮詰めた棒状のお菓子を作っていました。
モレ・シュル・ロワンへのアクセスはパリ・リヨン駅よりMontreau行きに乗り、モレ・ヴェニュ・レ・サブロン駅(Moret Veneux les Sablons)下車。
50分ぐらい。駅からは徒歩で10分です。
今回は車で行きましたので、途中でフォンテーヌブロウ城によることもできました。
パリから日帰りでどこか行きたい方にはおすすめです。
おとぎの国のような美しい村でした。
まるで時が止まったかのようです。
ロワン川のほとりで・・・。
ラヴェンダーでの花束。
ここに来るときに青果市場で買ったきのこも一緒にアレンジしました。
フランスの田舎はやっぱりいいです。
心が豊かになります。
夜、滞在先のアパルトマンに帰ってから、きのこをバター炒め。
日本からお醤油を持参したので、バターしょうゆ味にしました。
赤ワインとバゲットとチーズで遅い晩御飯。もう11時です。
朝の6時の花市場からだったから、長い長い1日でした。