ジャムの妖精、クリスティーヌ フェルベールさんのお店「メゾン・フェルベール(Maison Ferber)」を訪ねて

フランスの旅では、雑誌の取材で、世界中のグルメたちを魅了してやまないジャムの妖精、クリスティーヌ フェルベールさんのお店「メゾン・フェルベール(Maison Ferber)」を訪ねて、ドイツとの国境に近いフランス・アルザス地方の小さな村、ニーデルモルシュヴィル(Niedermorschwir)に行ってきました。

パリの東駅からTGVで2時間半、アルザスの中心地のストラスブルグからさらに電車を乗り変えて30分。コルマールという駅下車からさらに車で20分。

ニーデルモルシュヴィルはアルザス地方らしい色とりどりの木組みの家々が並ぶ可愛らしい村でした。

 

 

店内に入ると、入り口の棚には、赤い水玉のカバーを被ったフェルベールさんコンフィチュールがずらりと並び、その近くには、コンフィチュールだけでなく、タルトやパティスリー、ガトー ヴォヤージュ(日持ちのする焼き菓子)そして、アルザス菓子として有名なクグロフなどが並び、その奥には美味しそうなお惣菜。

 

チーズやハム、野菜、果物、乳製品といった基本的な食料品、新聞までもがが並び、さらに奥には、アルザス地方の温かみのある陶器、雑貨までもが並んでい
て庶民的な空間でした。

まずは、メゾンでケーキを作るのを見せてくださいました。
そのあと、アトリエと呼ばれるモダンな建物で、実際にコンフィチュールを作ってくださいました。

 

 

絶品コンフィチュールの作り方は、まさに魔法。
詳しくは、美プレミアム9月号で詳しくご紹介しますね。

こちらでは撮影裏話。

 

なんと、弟のブルーノさんがご用意くださったランチをいただきました。
ブルーノさんは、ケータリングを担当。
皆さま、家族仲良しです。

ランチをしながら、これまでの経歴、家族のこと、仕事のこと、これからの事など話してくださいました。

フェルベールさんの言葉一つ一つに、人生の大切な事が詰まっていて、心に響きました。

 

朝、パリを出発する前に、クリスティーヌさんのイメージで作ったブーケをお渡しする事が出来ました。

その後、義理の妹さんのお庭へ。
先程、コンフィチュールの材料として使われた赤すぐり、白すぐりなどがたわわに実っていました。
アルザスの緑に囲まれた、素晴らしい環境です。

 

 

お庭の撮影で取材は終了でしたが、その後、フェルベールさんがディナーにご招待くださいました。

 

フランスの最も美しい村に選ばれたリクヴィールは、城壁に囲まれ、16世紀からというカラフルに塗られた建築物が可愛い村でした。

   

 

小さい村ですが、観光客も多く、お土産や、レストラン、ホテルもたくさんありました。
フェルベールさんのお気に入りは、この村のla table du gourmetというミシュラン星付きレストランです。

ベジタリアン料理や、ヴィーガン料理もあり、私たちはお野菜のフルコースを頼みました。
一つのお野菜が、一つのお皿に色々と変化し盛られていました。フェルベールさんがお客様なので、シェフは張り切っていらっしゃいました。

 

 

アルザスワインとのペアリングも素晴らしかったです。
食事をいただきながら、フェルベールさんの「同じ事の繰り返しだけど、繰り返しを続ける事が大事」と言う言葉が記憶に残りました。

 

そして、あんなに世界的な方なのに、「フェルベールを選んでくれて、本当にありがとう」と言う最後の握手にじーんとしました。
なんて、おごらない謙虚な言葉なんでしょう!素晴らしい方だなぁと感激しました。

 

 

フェルベールさん、そして、ご家族の皆様、スタッフ様、お世話になりありがとうございました。

そして、車で1時間ほどかけて、宿泊先の5つ星ホテルのオステレリ ラ シェノディエ&スパ(Hostellerie La Cheneaudière & Spa)へ。
ブルシュ渓谷内に位置する緑豊かなホテルです。

翌朝のアルザスの食材がふんだんに使われた朝ご飯が素敵でした。
緑に包まれたアルザスの森の景色を眺めてリラックス。

 

 

2500㎡のナチュラルなインテリアのスパは、環境に優しいスイミングプール3つ、木造のおしゃれなサウナ4つ、大きなハマムなどめちゃくちゃ洗練されていました。スパにはけっこう行っていますが、ここは圧倒的に凄いです。

 

 

 

 

プリ・ヴィレジアトゥールという国際ホテルのコンクールで、2014年度の「世界の最優秀スパ賞」に輝いたそうです。

 

スタッフの方もフレンドリーで親切。さすがルレ・エ・シャトー加盟ホテル。
もう一度、ゆっくり訪れたいホテルでした。
https://www.cheneaudiere.com/

 

ストラスブールでクリスマスのお店や、陶器屋さんを取材して、パリへ。

 

パリの旅は、まだまだ続きます。